CFCL PR原稿 自動生成「エンジン」設計書

宛先: CEO 作成: アーキテクト(W層) 対象: CFCL(アパレル顧客)向け PR原稿生成ツールの再設計 土台: 既存の試作アプリ MNML-LLC/consulting リポジトリ clients/cfcl/pr-generator/(FastAPIローカルアプリ・稼働中)
この設計書は、これまでのCEOとの議論を1本に統合したものです。専門用語を避け、平易な言葉で書いています。
文中の ✅ 今あるもの は試作アプリで既に動いている機能、🆕 これから作るもの は今回追加する機能です。既にあるものを「新しく作る」とは書かず、区別しています。
✅ 今あるもの 試作アプリで既に動いている 🆕 これから作るもの 今回追加する

1ビジネス要求(なぜこれを作るのか)

CFCLのPR原稿づくりを、次の3点で変えることが出発点です。

  1. 工数を大幅に削減する — 1本ずつ手で書くのをやめ、一気に大量生成する。
  2. 一定品質=トーンの一貫性を保つ — 誰が回しても、ブランドの世界観がぶれない。
  3. そのまま使える形で納品する — 各商品の行に原稿を書き戻したExcelを返し、コピペ作業をなくす。

この3点はすべて「PR担当の時間を、書く作業から“選ぶ・整える作業”へ移す」ことを狙っています。

2あるべき姿(To-Be)と現状の対比

目指す理想

PR担当は「用途を選んで」ボタンを押すだけ。

あとはツールが「承認済みの正しいお手本」と「ブランドの型(調教md)」に沿って、一気に・一定品質で・そのまま使える形(Excel) で原稿を出す。

気に入った原稿に「採用」の印を付ければ、それが自動で次回のお手本になり、使うほど賢くなる。

現状との違い

観点現状(手作業中心)あるべき姿(エンジン化後)
生成の量 1商品ずつ、画面で1件ずつ 用途に応じて「1件都度」も「全商品一括」も選べる 🆕
品質・トーン 書き手によってばらつく/方針は頭の中 承認済みお手本+調教mdで型が固定され、一定品質 🆕
お手本の管理 良い原稿がどこにあるか属人的 「採用印」を付けた正しい原稿だけが自動で蓄積 ✅ 骨格あり → 強化 🆕
納品の形 原稿を手でExcelに貼り付け 各商品行に書き戻したExcelを自動で返す 🆕
賢くする方法 担当の経験頼み 人間が編集できるmdを書き足すだけで出力傾向が変わる(コード変更不要)🆕
現状の試作アプリで既に動いているのは、上表の「1商品ずつ画面で確認しながら生成 → 下書き保存 → 採用(お手本登録)」の一連の流れ です。今回はこれを土台に、量・品質・納品・学習の4点を伸ばします。

3ユースケース一覧(用途の網羅)

「商品単位」だけでなく、店舗向け・広告向け・その他まで洗い出しました。各用途に 粒度(1商品/複数まとめ=コレクション/テーマ)、モード(都度=1件ずつ画面確認/バルク=一括Excel返却)、主な媒体・言語 を付けています。

#用途(ユースケース)粒度推奨モード主な媒体・言語現状
1EC商品ページ原稿1商品都度/バルク両方Web・日英✅ 近い機能あり
2店頭POP・下げ札(タグ)文言1商品バルク店舗・日(英)✅ 近い機能あり
3店舗スタッフ用トークスクリプト1商品/コレクション都度店舗・日🆕
4Web・SNS広告コピー1商品/テーマ都度広告・日英🆕
5プレスリリースコレクション/テーマ都度プレス・日(英)🆕
6Instagram投稿文1商品/テーマ都度SNS・日(英)🆕
7ルックブック・カタログ紹介文コレクションバルクカタログ・日英🆕
8メルマガ・EC特集ページテーマ/コレクション都度メルマガ・日🆕
9卸・展示会バイヤー向け説明文コレクションバルク卸・日英🆕

ポイント(CEOの強調点2に対応)

4業務フロー(代表的な流れ)

3つの代表的な流れを図にしました。

(A) バルク生成 → 採用印 → お手本化(量産の主フロー)

 [ラインシート(Excel)を入力フォルダに置く]
              │
              ▼
 [用途を選ぶ](例: EC商品ページ・日英)
              │
              ▼
 [一括生成]  ← 承認済みお手本 + 調教md を毎回読み込む
   ・全商品を並列で生成(速い)
   ・生成のたびに一貫性チェック(トーン/NG語)
              │
              ▼
 [各商品行に原稿を書き戻したExcelを返却]  ← そのまま納品可
              │
              ▼
 [PR担当が確認 → 良いものに「採用」印]
              │
              ▼
 [採用した原稿だけが自動でお手本ライブラリに追加]
   (印なし=間違い/ボツは参照されない)

(B) 都度生成 → 確認 → 採用(1本を作り込むフロー)

 [1商品を選ぶ] → [用途を選ぶ] → [生成(日英2レーン表示)]
        │
        ▼
 [画面で確認・手直し] → [下書き保存]
        │
        ▼
 [「採用」印] → お手本ライブラリに追加

※ この (B) の流れは 現状の試作アプリで既に動いています

(C) mdを編集して賢くする(学習フロー・コード変更不要)

 [PR担当が調教md(人間編集可)を開く]
   ・ブランドボイス
   ・媒体別ルール(ECは長め/POPは短く 等)
   ・禁止表現・推奨表現・NG語
   ・過去の学び
        │
        ▼
 [書き足して保存]
        │
        ▼
 [次回の生成から、その方針が自動で反映される]
   (書き足すほど出力が賢くなる)

5機能一覧

CEOの強調点に沿って、A〜Eの5グループで整理します。

(A) 生成コア機能 =「1つの共通部品」

(B) 呼び出し口(コアの上に乗る“薄い入口”)

(C) 一貫性の担保

(D) 学習(調教md)

(E) 納品

6部品構成(アーキテクチャ)

非エンジニア向けに、「部品どうしの関係」を図と言葉で示します。

                 ┌─────────────────────────────────────────┐
   PR担当  ──▶   │   3つの入口(薄い呼び出し口)             │
                 │   ・都度 ✅   ・バルク 🆕   ・用途別 🆕    │
                 └───────────────────┬─────────────────────┘
                                     │ どの入口も、同じコアを呼ぶ
                                     ▼
                 ┌─────────────────────────────────────────┐
                 │   生成コア(1つの共通部品)✅骨格          │
                 │   「対象 + 用途テンプレ + お手本 + 方針」  │
                 │            → 原稿                          │
                 └───┬───────────┬───────────┬──────────────┘
       読み込む       │           │           │  読み込む
        ┌─────────────┘           │           └─────────────┐
        ▼                         ▼                         ▼
 ┌──────────────┐        ┌──────────────┐          ┌──────────────┐
 │ お手本ライブラリ│        │  調教md 🆕    │          │ 用途テンプレ  │
 │(採用印付きのみ)│        │ ブランドボイス │          │ 媒体別の型    │
 │  ✅骨格→強化🆕  │        │ 媒体ルール/NG語│          │ ✅一部→拡張🆕 │
 └──────────────┘        └──────────────┘          └──────────────┘
                                     │
                          生成した原稿は次へ
                                     ▼
                 ┌─────────────────────────────────────────┐
                 │   一貫性チェック(後段)🆕                │
                 │   ・承認原稿と照合  ・NG語/禁止表現       │
                 └───────────────────┬─────────────────────┘
                                     ▼
        ┌────────────────────────────┴────────────────────────┐
        ▼(都度)                                              ▼(バルク)
 ┌──────────────┐                                    ┌──────────────────┐
 │ 画面に日英表示 │                                    │ Excelに書き戻し   │
 │ → 下書き→採用  │                                    │ → そのまま納品 🆕 │
 └──────┬───────┘                                    └──────────────────┘
        │ 「採用」印
        ▼
 [お手本ライブラリへ自動追加](印なしは入らない)

言葉での説明(強調点1に対応)

7データ/ファイル構成

すべて ローカル運用・API課金なし(組織のclaude CLIを使用)です。顧客の商品データはリポジトリにコミットしません(現状も data/ は非コミット )。

種類置き場所(案)形式誰が触るか
入力:ラインシート入力フォルダ(自動検出)Excel(.xlsx/.xlsm)PR担当が置くだけ
承認済みお手本お手本ストア → 用途タグ付き強化 🆕1原稿=1ファイル(採用印=承認フラグ付き)「採用」印で自動保存
調教md目的別のmdフォルダ 🆕Markdown(人間編集可)PR担当が直接編集
用途テンプレテンプレ定義 ✅ 一部 → 拡張 🆕媒体×言語ごとの型基本は固定、必要時に追加
生成下書き下書きストア 1件=1ファイル生成・確認時
出力:納品Excel出力フォルダ 🆕原稿列を足したExcelそのまま納品

承認の仕組み(強調点3に対応)

調教mdの編集フロー(強調点4に対応)

8段階導入案(すぐ価値が出る順)

一度に全部作らず、早く効果が出る順に3段階で入れます。各フェーズは独立して価値が出ます。

フェーズ0

都度生成の底上げ(最短で品質が上がる)

  • 調教md(ブランドボイス/NG語)を導入し、生成コアが毎回読むようにする 🆕
  • 生成後の一貫性チェック(NG語・禁止表現)を都度モードに付ける 🆕
効果:今ある「1件ずつ生成」がすぐ賢く・安全になる。作り込みは小さい。
フェーズ1

バルク生成+Excel書き戻し(工数削減の本命)

  • ラインシート全商品を並列で一括生成し、原稿列を足したExcelを返す 🆕
効果:「一気に大量生成 → そのまま納品」が実現し、工数が大きく減る。
フェーズ2

採用印 → お手本自動蓄積(使うほど賢くなる)

  • 「採用」印の運用を用途タグ付きで強化し、承認済みお手本だけを用途別に参照 🆕
  • 過去承認原稿との照合(トーン一貫性チェック)を後段に追加 🆕
効果:回すほどお手本が貯まり、品質が自動で上がっていく。
現状の試作アプリは「都度生成 → 下書き → 採用(お手本化)」まで動いているため、フェーズ0はその上に載せるだけで始められます。

9CEO判断を仰ぐ点

以下は方針を決めていただきたい点です。各案のメリット・デメリットと推奨を添えます。

Q1. 導入の入り口をどこにするか

  • 推奨案A:フェーズ0(都度の品質底上げ)から。すぐ品質が上がり、作り込みが小さい。
  • 案B:フェーズ1(バルク+Excel)から。工数削減の効果は最大だが、着手範囲が広い。

→ 推奨は案A。小さく始めて効果を確かめ、すぐフェーズ1へ。

Q2. 用途(媒体)をどこまで最初に載せるか

  • 推奨案A:まず EC・POP・カタログ・卸(量が多くバルク向き)から。効果が出やすい。
  • 案B:広告・プレス・SNSも含め全用途を一斉に。網羅的だが型づくりに時間がかかる。

→ 推奨は案A。量産系を先に、作り込み系は後で。

Q3. Excel書き戻しの形

  • 元のラインシートに原稿列(日・英)を足して返すのか、別の納品用Excelを新規に作るのか。

→ 推奨:元シートに列を足す(先方が見慣れた形のまま、そのまま使える)。

Q4. 調教mdの初期内容を誰が用意するか

  • ブランドボイス・NG語などの初版は、CEO監修のもとPR担当と一緒に作るのが理想。

→ 生成品質はこの初版の質に大きく依存するため、初期の擦り合わせをご相談させてください。


10補足:設計上の前提・代替案・リスク

前提条件

代替案(検討し、見送ったもの)

内容採否理由
案A 既存アプリの生成コアを活かし、上に都度/バルク/用途別の入口を薄く乗せる 採用 既存資産(生成コア・お手本の骨格)を最大限流用でき、品質が1箇所に集約される
案B 用途ごとに別々の生成処理を作る 却下 用途が増えるたび品質基準が分散し、トーンがぶれる(強調点1に反する)
案C 外部SaaS/API従量課金の生成サービスを使う 却下 API課金なし・ローカル運用の前提に反する。顧客データの外部流通リスク
案D お手本を人手で選んで都度貼り付ける 却下 属人的で工数が減らない。採用印→自動蓄積の仕組み(強調点3)に劣る

リスク・懸念事項


11設計完了チェックリスト

前提条件

副作用・影響範囲

代替案(本文「補足」に記載)

リスク・懸念事項

スコープ外(持ち込まない)