CFCL 基幹システム統合プロジェクト|現状分析レポート読み取り専用で分析

共有フォルダ「07_IT Integration Project」全ファイルの本文分析/作成日 2026-07-14/対象:現状業務データ71点+要件定義v0.1+新システム(DP)資料
このレポートは、CFCLの共有フォルダにある現状の業務データ・部門別業務メモ・新システム資料・要件定義書を実際に読み込み、 「いま何が起きていて、新システムで何を解決しようとしているのか」を経営目線で整理したものです。 結論を一言でいうと ―― CFCLの業務は今、「Aladdin(基幹)にデータを手でコピー&ペーストして各システムをつなぐ」という 人力の“糊付け”で回っており、その糊付けを新システム(DP)と自動連携で置き換えるのが本プロジェクトの核心です。
71読込済ファイル
(本文抽出)
79棚卸帳票
(突合表ベース)
9現状課題
(I-1〜I-9)
8部門別
業務フローメモ
5手作業でつなぐ
周辺システム
3導入フェーズ
(〜2027/5想定)
読み方の注記:本レポートの事実はすべて共有フォルダ内の抽出テキストに基づきます。部門メモは会議の文字起こし(音声認識)由来のため固有名詞に一部揺れがあり、 推測・未確認箇所は「※」で明示しました。数値(行数・列数・重複数)はAs-Is帳票突合表の記載値です。

01エグゼクティブサマリ

忙しい方向けに、全体像を1画面で。

いま起きていること(現状)

何をしようとしているか(狙い)

アパレル特化型ERPの DPシステム を新しい中核に据え、企画→受注→生産→発注→在庫→出荷→請求を1本につなぐ。 周辺システムは残したままAPI等で自動連携し、手コピペを廃止。マスタ(品番・取引先・顧客など)は「正本を1つに決めて参照する」形へ。

いちばん大事な3つの論点(7/17 MTGの主戦場)

① 周辺システムと自動連携できるか
特に倉庫WMS(現状“毎回エラー”)とスマレジ・Shopify。ここが実現できないとプロジェクトの前提が崩れる。最重要
② JOOR(海外卸)をどうするか
DPの注文管理と機能が重複。JOORを残して連携するか、DPへ集約するかを8月中に決める必要(意思決定ゲートG1)。
③ Phase1の実現範囲・費用・スケジュールをベンダー(MCF)から引き出す
「API 1本あたりの工数目安」など、概算を持ち帰らせることが7/17の到達目標。

02プロジェクトの狙い・解こうとしている課題

要件定義書v0.1が整理した「9つの現状課題(I-1〜I-9)」。これが全ての出発点。

現状:各システムがバラバラ人が手でCSVコピペExcelが増殖数字が合わない/見えない
To-Be:DPが中核周辺は自動連携(API)マスタは正本1つ企画〜請求が1本でつながる
課題症状(現状で起きていること)根本原因影響度
I-1 システム間の手動連携AO⇄倉庫⇄スマレジ⇄Shopify をCSV手取込・手コピペで接続。「〜貼り付け(週次更新)」タブが集計簿に多数。倉庫連携は毎回エラー。API連携の欠如/マスタ非同期最大該当20帳票+
I-2 マスタの二重管理PLM(FUKU296)へ移行途中で不明点多数。GROUP MAP原本を全下流へ手動転記(1回の変更が11箇所へ波及)。正本(SoT)未確定・移行未完15帳票+
I-3 帳票の重複・版乱立「VOL別在庫上代」が4コピー並存。変換マスタもCSVとスプレッドシートが二重。どれが原本か不明。命名・版管理ルールの不在7帳票+
I-4 帳票の所有者が曖昧「リペア・初期不良管理表」が生産/物流/店舗/小売の4部門共有。オーナー未定義。部門跨ぎ帳票の責任未定義8帳票+
I-5 巨大集計簿の手作業BISeason sales review(1.9万行×215列)等がAOの5テーブルを人手で取り込み週次更新。属人化。BI/レポート基盤の不在6帳票+
I-6 マクロ/旧形式依存見積FM(.xlsm・3,483列)・混率マクロが脆い。店頭日次売上が旧.xls。脆い手組みツールの温存4帳票+
I-7 データ品質・障害の未解決商品マスタ登録エラーが常態化。未受入の積送在庫が調査中で未解決(担当者が原因特定中/盗難の可能性も指摘)。マスタ整備・連携検証の不足4帳票+
I-8 会計・経費の手インポートAPI未連携の銀行入出金を会計(MF)へ手インポート。経費(バクラク)も月次で手集計。銀行/経費と会計の未連携3帳票+
I-9 ヒアリング精度の濃淡MDは帳票名が空欄、BizDevは機密で2行のみ等、部門で棚卸しの粒度が不揃い。ヒアリング様式の統制不足

出典:As-Is帳票マスタ突合表「As-Is課題マップ」/要件定義書v0.1「00_概要・02_To-Be全体像」

03部門別 現状業務フローの要約

8部門の業務メモ(会議文字起こし)から、各部門が「何をどう回しているか」と「痛点」を抜き出しました。共通するのはスプレッドシート属人化・二重入力・基幹システムとの非連携です。

部門担っている業務主なツール痛点(現場の声)
Design
(企画)
デザインデータ作成、サンプル発注(糸・付属)、約300色のカラーチャート選定、品質データ収集、インボイス/出荷書類作成。生産管理業務(糸発注)を生産チームへ移管予定。 Procreate(iPad)、PDF/PSD、Excel、カラーチャート用スプレッドシート デザインアプリが「PDFしか出力できずExcel化できない」。糸在庫がないとアップに間に合わないリードタイム問題。出荷書類・納品順ソートが「1個1個手動」で負荷大。
MD
(商品計画)
週次の在庫・売上レポート作成、SKU別消化状況の追跡、在庫消化シミュレーション、価格改定、受注確認、店舗別発注分析。感覚発注→データ主導への移行を推進。 Excel/スプレッドシート多数、Aladdin(AO)、スマレジ 担当者が手動で全部作り「配信しても誰も見ない」。「AOとスマレジのデータ形式が合わず手作業で足し上げ」。受注確認ファイルで「毎シーズン数量の相違が発生」。
Production
(生産)
工場見積の回収・原価算出、品質表/ケアラベル、下げ札・資材発注、納期管理、量産スペック更新。2名体制。 見積FM(.xlsm)、FUKU296、Aladdin(AO)、スプレッドシート(納期管理・リペア) 「受注明細と実際の発注数が不一致、展示会発注とEC個人受注が混在し合計が合わない=誰も正しい数がわからない」。「AOが活用されず無数のスプレッドシートが生成される」。速報後に数量が半減し工場が混乱。
Factory
(工場管理)
量産の生産計画・進捗管理。機械の日産枚数から納期逆算でライン計画。原料発注、外注(検品・リンキング)手配、SHISEIDO Signature等の受注積上げ。 ファクトリーライン表、入庫予定表、原料発注スプシ(個人管理)、AO、バクラク、マネーフォワード 原料納期管理が「完全にメールのやり取り」でリスト化不十分。納品書を「誰も確認せず受け入れるだけ」。原価に個人ロジックが混入。業務フロー全体が未構築で、案件管理漏れから25万円の損害が発生した例も。
Logistics
(物流)
倉庫WMS(ロジザード)とAOの在庫・売上・入荷連携(毎朝手動)、店舗/EC出荷指示、店舗間移動、不良・返品処理、卸売上申請・入金照合、百貨店伝票発行。 ロジザード(LZ)、Aladdin(AO)、クロスモール、Excel多数、バクラク AO⇄倉庫連携が「毎日手動でやらないとつながらない」。分納をAOが「全入荷と誤認」しエラー→手動Excel管理へ。「受け入れられていない/浮いている在庫」を担当者が調査中(8月末棚卸に向け原因未特定)。百貨店伝票・出荷メールが全て手作業。
Retail Sales
Operation
(小売運営)
EC・店舗・卸のCS横断管理、EC売上/返品集計、リペア集計、顧客アンケート、ポップアップPL管理、リテール全体のシフト・スケジュール管理。 スマレジ、Googleフォーム、スプレッドシート、CRM/SFAは検討中 「店舗の日次入力と経営層向け集計で二重入力」。顧客連絡先をスプレッドシートで複数人が編集でき「誤送信リスクが高い」(過去に事例あり)。名刺も各部署で個別管理。
Store
(店舗)
閉店時の日次売上入力、入店客数集計、顧客カルテ入力、在庫確認・フォロー発注、月次報告、棚卸、社販の給与天引き、小口現金・備品管理。 スマレジ、Aladdin(棚卸Excel)、Shopify、紙の売上明細・連絡ノート 「スマレジと紙のアナログ数字を突き合わせて手入力」。「在庫データがAladdinと連携しておらず乖離が発生」。連絡ノート・売上フォーマットが店舗ごとにバラバラ。
International
(海外卸)
海外卸の価格決定(現地売価×掛け率)、顧客別予算/実績管理、消化率ヒアリング、セールスレポート/ラインシート作成、リオーダー運用。XW→DDP取引条件への移行が成長の要。 JOOR(海外卸受注)、スプレッドシート多数、基幹システムのローデータ、AI(Claude等) 「価格管理データ不足で手作業入力・集計」。SFA未活用で「500万回言っても入力してくれない」。PLシートが「複雑すぎて誰も触れず結局担当者がやる」属人化。ローデータにカテゴリ列がなく前加工が「超だるい」。

出典:8本のWorkflowメモ(Design/MD/Production/Factory/Logistics/Retail Sales Operation/Store/International)。※文字起こしのため固有名詞に一部揺れあり。

04現状の帳票・マスタ・システムの散在マップ

なぜ「手作業だらけ」になっているのか。棚卸しした79帳票の内訳と、散在の実態です。

79棚卸帳票 総数
44Excel(xlsx)
9CSV(手取込)
7Googleスプシ
7重複・版乱立
フラグ
3脆いマクロ
(.xlsm)

「散在」の典型例(実データで確認)

種類帳票の例規模・実態
巨大な手集計簿Season sales review sheetItem master 19,319行×215列。AOの5テーブルを人手で取込
巨大な手集計簿【VOL.8】総在庫リストアイテムマスター 約104万行。全タブが「〜貼り付け」手コピペ層
重複・版乱立VOL別在庫上代同じ帳票が4コピー(全社版/更新/全店結果/既存店結果)・各19タブ
脆いマクロ依存見積FM (Master_VOL13).xlsm・3,483列。マクロ依存で壊れやすい。原価管理の中核
CSV手取込(エラー多発)NOHSK / SHK / SNK / TOKSK(AO→倉庫LZ)得意先・出荷指示・積送入荷をCSVで手取込。倉庫連携の主戦場
マスタ登録エラー常態化HIN_(商品マスタエラー)+エラー内容CSV商品マスタ登録エラーがシーズン毎に発生(要根治)
マスタの二重持ち変換マスタ取り込みフォーマット同じ内容がCSVとGoogleスプシで並存
未取得の実体スプシFactoryライン表/入庫予定表/海外卸トラッカー等7点はGoogleスプシ実体(今回フォルダにコピー無し・要別途取得)

手作業でつなぐ“ホットスポット”(システム×部門)

下表の「●」が、人手でデータを貼り付けている接続点。Aladdin(AO)・倉庫WMS・スマレジの列に集中しており、ここが統合の主戦場です。DP(新)はまだほぼ空欄=これから受け皿になります。

部門\システムAladdin(AO)倉庫WMS(LZ)スマレジShopifyFUKU296JOOR会計(MF)
Design
MD
Production
Logistics
Store/Retail
International
Finance

●=手作業連携ホットスポット/○=利用。出典:As-Is帳票突合表「システム連携マトリクス」「サマリ」。

05新システム(DP/ERP)統合の要件・現在地

新中核「DPシステム」=アパレル特化ERP。企画から卸請求までを1本でつなぐ9つの機能領域を持ちます。要件定義はv0.1(ドラフト)まで到達。

DPが受け持つ範囲(6工程+下支え)

①製品企画・登録②展示・受注③生産数の確定④資材計算・発注/職出し⑤入庫・引当・出荷⑥請求・入金
下支え:コスト管理/生産情報マスタ/在庫管理/顧客管理

「残すシステム」と「置き換えるシステム」の切り分け

現行システム役割新方針
Aladdin / AO基幹(受発注・在庫・仕入・売上)DPへ移行し廃止(現状の“手貼り付け”の発生源)
FUKU296 (PLM)商品/品質マスタ正本(SoT)として残置 → DPが参照連携
倉庫WMS(ロジザード)入出庫・在庫残置 → API連携(現状“毎回エラー”を解消)
スマレジ / Shopify店頭POS / EC残置 → API連携で在庫・売上を自動同期
JOOR海外卸受注【要判断】残して連携 or DP注文管理へ集約
MF会計 / バクラク / 銀行会計・経費・入出金残置 → DPは請求(AR)まで、GL/決算はMF。連携で手インポート廃止

要件の現在地(何がどこまで決まっているか)

できていること:①79帳票のAs-Is棚卸し完了 ②9つの現状課題(I-1〜I-9)の整理完了 ③要件定義書v0.1で機能要件(FR)・マスタ統合方針・連携IF一覧・3フェーズ計画までドラフト化 ④DPの機能概要・入出力様式(LINESHEET/発注書/生産仕様書)を受領。
これから決めること:①要件定義v1.0の確定(8/24目標)②周辺システムとのAPI連携が本当に可能かのベンダー確認(7/17)③IF方式(API/iPaaS/CSV)の選定(9/14ゲート)④JOOR残置か集約か(8/17ゲート)⑤各マスタの正本(SoT)確定と名寄せ(10/5目標)⑥非機能要件の数値目標(現状は暫定値)。

導入スケジュール(最短試算・ローンチ日は未確定)

フェーズ狙い主な対象課題Go-Live試算
Phase1 基盤・最大課題マスタ正本化+DPコア立上げ(企画〜受注)+手作業連携の廃止I-1, I-2, I-32026/12/14
Phase2 出荷・請求在庫/出荷/請求・入金をDPで運用しMF会計へ連携I-7, I-82027/03/22
Phase3 高度化Sell-ThroughのBI自動化、銀行・経費の会計連携I-5, I-82027/04/26

出典:要件定義書v0.1「07_フェーズ計画」/WBS_Gantt_v0(開始2026-08-03・最短試算)。体制:要件統括=大野氏、実装=MCF(中原氏)、承認=松浦氏。

06論点・リスク・7/17 ERP確認MTGに向けた確認事項

コンサル側(CEO)が7/17のベンダー確認MTGで押さえるべきポイントを、重要度順に整理しました。

今、CEOが押さえるべき論点(優先順)

論点① 連携できなければ全部が崩れる。 本プロジェクトの前提は「周辺システムとの自動連携(IF)」。特に倉庫WMS(ロジザード)は現状“毎回エラー”。API連携・日次バッチが本当に実現できるかを、標準実装の有無・個別開発時の工数目安(「API 1本でどのくらい」)まで具体化させることが7/17の最優先。
論点② JOORの扱いを早期に決める。 DPの注文管理とJOORは機能が重複。「残して連携」か「DPへ集約」かで、海外卸(International)の業務設計とマスタが変わる。8/17の意思決定ゲート(G1)までに機能重複の実態を確認して確定する必要。
論点③ マスタの正本(SoT)を誰が持つか。 二重管理(I-2)の根絶が第2の柱。FUKU296を商品/品質マスタの正本に確定し、GROUP MAPの手動転記(1変更が11箇所へ波及)を廃止できるか。名寄せ・コード統一が全ての前提。10/5までに完了目標
論点④ 「Aladginで今できること」をDPが最低限満たすか。 Phase1の合格ラインは「現行AOで実現できる機能を最低限満たす」こと。DP機能概要への疑問(CSV一括取込の標準対応可否、商品マスタ項目の追加可否、実績ベース分析の可否など全13問/DP System QA)に回答を得る。

主なリスク

リスク内容示唆
連携の技術的実現性倉庫WMS連携が現状エラー多発。API化の可否・工数が未知7/17でベンダーに実現可否と概算を持ち帰らせる。不可なら計画全体の見直し
データ品質(移行の足かせ)商品マスタ登録エラー(HIN)が常態化。未受入の積送在庫が未解決(原因特定中)移行前にデータクレンジングと8月末棚卸での実在庫確定が必須
マスタ名寄せの負荷品番・取引先・生地・顧客が複数の所に重複。正本確定に部門横断の作業が必要Phase1のクリティカルパス。部門別に名寄せ担当を割り当て済(WBS 4章)
現場の定着(人の問題)「配信しても誰も見ない」「SFAに入力してくれない」等、ツール以前の運用課題技術導入と並行して部門別教育・運用ルール定着(横断タスク)が必要
棚卸し精度の濃淡MD・BizDevはヒアリングが手薄(I-9)要件v1.0確定前に追加ヒアリングで台帳を均質化(8月)
ベンダー依存の集中実装がMCF(中原氏)中心。要件統括も少人数保守体制・オーナー定義を早期に。属人化の再生産を避ける

7/17 MTGのゴール(アジェンダより)

持ち帰らせるべき回答:①Phase1.0の実現可能範囲 ②Phase1.0のスケジュールと概算費用 ③周辺システム連携(WMS/スマレジ/Shopify/FUKU296/JOOR)の実現可否と方式 ④DP機能資料への疑問13点(DP System QA)への回答。
本レポートの限界(正直な明示): ①部門メモは会議の音声文字起こしのため、固有名詞・金額に一部揺れの可能性があります(例:「福296=FUKU296」等は文脈補正)。 ②Googleスプレッドシート実体7点(Factoryライン表・入庫予定表・海外卸トラッカー等)は共有フォルダにコピーが無く本文未取得。中身は突合表の記載に依拠しています。 ③一部のPDF(GROUP MAP等)は画像PDFで本文抽出不可。 ④非機能要件の数値目標、費用、最終ローンチ日はいずれも「未確定/暫定」です。